2024/8/31
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減速機の軸とギアのキー溝サイズアップ修正加工 |
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お客様から、 『減速機を分解したら組み込まれているギア軸のキー溝が傷んでガタガタになっていました!使えるよう早急に修正して欲しい!』 と連絡が入ったので現物を引き取りに伺いました。 現場で確認すると、なるほど!! 内径側もそうですが特に軸の方のキー溝がかなり傷んでいますね(^^;) 持ち帰って正確に確認していきます! 減速機の軸を修正加工するためバイスにセット。 装置の構造上、どうしても一方方向に力がかかるため、 キー溝の片側が酷く損傷しています。 今現在の形状を丁寧にスケッチし、修正のキー溝幅は極力大きくしたくないので軸の傷の部分を最小限の削り代で除去加工するため、 ・どの位の角度に軸を回せば良いか ・その時の最小キー溝加工寸法はどの位で可能か =規格の平行キーは使えないので製作キーをキー溝に合わせて製作 を入念に調査しお客様に報告。 お客様から『その方向でお願いします』の了承を得たので修正加工に取り掛かります! 軸のキー溝を丁寧に修正加工。 傷もキレイに取れ、 キー溝幅、深さ共に現状でベストの修正ができました! 軸の修正加工が終わったら次に平行キーをその溝幅に圧入寸法でドンピシャに合わせて製作します。 (勘合が甘くなるとまたすぐにキー溝がガタガタになるので固めに合わせます!) 丁度良い寸法で平行キーが出来上がったら、今度はそのキー幅に合わせて軸に組み込むギアの方のキー溝をスロッターで修正加工していきます! 規格のキー溝ではないためブローチ盤でのキー溝修正は不可になりスロッターで対応します(^^) スロッターにギアをセットして丁寧に加工。 こちらも甘くならないよう慎重に合わせます。 スロッターへの段取りも少々厄介でしたがそれ以上にギアの形状が表面・裏面共に特殊だったのでキー溝位置のケガキ作業がかなり厄介でした(^^;) スロッターでの加工は”正確なケガキが全て!”と言っても過言ではない位ケガキ作業が大事になるので丁寧に丁寧に進めました! スロッターで丁寧にキー溝を修正加工。 製作した平行キーにしっくりで合わせました(^^)/ 丁寧に加工した甲斐もあって全ての加工がバッチリな状態で完了しました!! 修正した軸に平行キーを合わせた(ただ置いた)状態。 平行キーの打ち込みはお客様が軸を組み込む際に行うので 牟田鉄工ではここまでです。 平行キーを両丸に加工した後、半丸の出っ張った部分が相手と干渉しないよう両サイド上面の削り込みを実施。 短期間での対応だったのでバタバタしましたが、理想的な形状で無事修正が完了したのですぐにお客様の元に持ち込むと早急な対応を喜んで頂けました(^^)/ これからも『お客様の困った』に対応できるよう精一杯頑張ります! |
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