2023/9/30
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大型モーターの折損軸修理依頼②軸外しに大苦戦も無事完成! |
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今回依頼のあった大型モーター軸の修理は、 ①現状確認とできる範囲でのスケッチ ②軸をコアから抜き取り ③軸を正式にスケッチ ④軸を製作 ⑤軸をコアに圧入 の順番で行い、過去様々なモーター軸の抜き替え修理もこの手順で行って来ましたが、基本的に、 『軸は素直に外れた』 経験が殆どで、今回も今までと同様にすんなり抜けるものと思っておりました。 んがっっっ!!!!!! まぁ軸が動かない(笑) あれやこれや、様々な方法を全力で試みましたが、軸がびくともしない(笑) 軸を抜き取る前の状態。 いつもの方法で抜き取る予定でしたが・・・ 軸が動いたとしてもほんの少しで、とても軸を抜き取れるレベルではありません(^^;) 結局、軸を抜き取る方法は諦め、 『加工による除去』 の方法を選択しました(^^;) この方法だと、軸は消滅してしまい一番上に書いた『③軸を正式にスケッチ』はできないので、 ①現状確認とできる範囲でのスケッチ がとても大事になって来ます。 そのスケッチ図と、軸を削り取ったあとのコアの状態とを総合的に判断し、新作する軸の寸法を決定しますが、 全て自己責任での対応になる(お客様からの指示は基本的に無い)ので、集中してスケッチや位置関係の確認を行います。 そしてその後軸を製作し、コアに圧入して無事に完成となりました(^^) 軸を新作してコアに圧入&完成しました(^^) テーパー部の根本から折れていた軸端。 軸を新作して完全復活を遂げました(^^)/ コアが大きい分、圧入もいつも以上にめちゃくちゃ気を遣いましたが、しっかりと準備を行い無事スムーズに組み込むことができました(^^)/ 修理完了したモーター軸をお客様に納品すると、後日お客様から、 『軸が無事にモーターに組み込めて問題なくモーターは稼働しました。』 との嬉しい連絡があり、無事に修理した軸がこれから活躍してくれることに安堵しました(^^) 今回の修理はとても難しい分野にはなりましたが、これからも精一杯の対応力でお客様からのご要望にお応えできるように頑張ります!! |
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