「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2025/12/27

特殊なストレートベベルギア製作①現物確認

お客様から、
 
『傷んだ傘歯車を新作してもらいたい』
 
との依頼があったので対応させて頂いたのですが、
 
 
 
・・・大変でした!!(^^;) 
 
 
でもそのお陰で牟田鉄工の経験値と知識が急上昇しました!!(^^)/
 
 
もともと、ある装置に付いていた『すぐ歯傘歯車(ストレートベベルギア)』。
 
嚙み合い角度がよくある90°ではないパターン(今回は鋭角)で、しかも2ヶの内1ヶは軸と歯車が一体物になっています。
 
 
お客様から新作依頼のあった傘歯車軸。
1本は軸との一体物。
もう1本はガッツリ軸に組み込まれています。
ストレートベベルギアが付いた軸。損傷大の為新作になりました。
 
 
傘歯車の摩耗具合は両方とも激しく、
めちゃくちゃ傷んでいます。
ストレートベベルギアの歯が痩せ細りカップケーキのギザギザみたいになったます。
 
 
軸と一体物の方。
歯車の肉がほどんど残っていません(^^;)
すぐ歯傘歯車の噛み合いは90°で無い&歯車が軸と一体物のためハードルが上がります。
 
 
軸に組み込まれている方。
こっちもかなり摩耗しています。
以前に手を加えたような跡が見られました。
軸には台形ネジ(左)も切られています。
軸に焼き嵌め(?)で組み込まれているストレートベベルギア。
 
 
歯型ゲージを当てたところ。
本来あるべき肉がほとんど残っていない事が一目瞭然でした(^^;)
この状態でも何とか回転を伝えていたのが不思議でなりません。
歯車の肉が無いのは理解できますが歯型ゲージを当てるとそれがハッキリと分かります。
 
現物をスケッチし、製作図面を描いたのですが、問題はここからでした。
 
通常、牟田鉄工の社内で色々と対応させてもらっている中で『歯切り加工』は社内では対応できません(歯切り盤の設備が無いため)。
 
 
なので、今回も歯切りに関しては歯切り屋さんにしてもらおうと歯切り条件を色々記載した図面を描いて依頼を掛けました。
 
ところが・・・
 
 
 
『申し訳ありません、歯切りできません』との返答が。。。
 
 
 
色々と他にも尋ねてもらいましたがどこも対応できないとのことでした。
 
・歯車単体での加工では無い(軸付き)
・噛み合いが90°では無い
・数が少ない(1ヶ、1ヶしか無い)
・そもそも傘歯車自体が一般で受けてくれる歯切り屋さんが少ない
 
等の理由から歯切りが厳しいということなのでしょうか?
 
 
とにかく歯切りができないことには先に進めないので、どうしたものかと色々考えた結果、
 
 
"どうにかして社内で歯切りするぞ!!!"
 
 
との結論に至り、会長(牟田淳一氏)が中心になって色々と資料(歯切りの文献)を揃えて牟田鉄工の社内で加工できる方法を思案しました(^^)/
 
その装置の稼働状況で『歯車軸を高速回転せずに使う』ことも分かっていたので、その条件も牟田鉄工社内で製作するぞと踏み切れた理由の一つです。
 
牟田鉄工初の試みなのでドキドキ・ワクワクですが、きちんとした品物ができるように最善を尽くします(^^)/