「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2023/8/31

汎用機械で螺旋状の溝加工!

面白いカタチの加工依頼をお客様から頂きました(^^)
 
 
『面白いカタチ』というのは、パイプに溝加工を入れるのですが、溝が真っすぐのみではなくて、
 
真っすぐ⇒滑らかに90度旋回⇒真っすぐ
 
という形状になります。
 
パイプ寸法は、
 
・外径:Φ70mm
・内径:Φ50mm
・長さ:2000mm
 
で、幅20mmの溝を、
 
100mmの間ストレート⇒600mmの間で90度に滑らかに旋回⇒1200mmの間ストレート
 
の順に加工します。
 
そして下の写真が実際に加工した写真になります(^^)
 
 
90度に回る斜めの溝加工が途中に入っています。
全長2mのパイプに螺旋状の溝加工を汎用フライス盤で実施
 
斜め加工の部分では溝が600mmの間で90度に滑らかに旋回するように加工する必要があるので、
 
『刃物が常にパイプ中心に向かう、かつ、パイプを常に回転させながら同時に回転と同期しながら刃物が横に移動する』
 
という汎用機械にとってはかなり複雑な動きをする必要がありました(^^;)
 
 
全長が2mもあるパイプを汎用のフライス盤でどうやってこの加工をするのか?
 
頭を捻り色々と考えましたが、結果的にはシンプルな段取りで上手い具合に加工をする事ができました(^^)
 
 
斜めの溝加工が滑らかに加工できました(^^)
汎用フライスでキレイに螺旋状の溝加工ができました!
 
汎用機械は基本的にはオーソドックスな加工を行うものですが、使い方によっては複雑な加工もできるので『物は使いよう』という言葉がピッタリな機械だなと、今回の加工で改めて汎用機械の可能性を感じました(^^)