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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2023/6/11

特殊3本ロールベンダー修理①現状確認&分解・スケッチ

新規のお客様が牟田鉄工のホームページを見て、
 
『3本ロールベンダーの機械を修理して欲しいのですが可能でしょうか?』
 
との連絡を頂きました(^^)
 
 
電話での内容とメールで送られて来た写真を見たところ対応可能と判断してその旨をお伝えすると、後日ロールベンダーの機械を持ち込まれて来ました。
 
特殊な曲げ機の為、全体の写真を載せる事ができないのですが、3本あるロールの内、上の1本を昇降させる装置が酷く傷んでいました。
 
 
持ち込まれたロールベンダー。
写真の上ロール昇降装置が傷んでいて、
特に歯車が酷く損傷していました。
3本ロールベンダーの昇降歯車が酷く損傷していました。
 
 
反対側も同様に傷んでいました。
3本ロールベンダーの昇降装置は左右に軸があり、両サイド共に歯車が酷く損傷していました。
 
現状を確認し、一旦スケッチ。
 
全体の寸法を確認後、上ロールに関係する部品を全てバラバラに分解。
 
分解した部品を掃除して細かくスケッチ。
 
 
上ロール昇降装置の部品を全部分解して行きます。
先ずはブラケットを取り外し。
その後、分解ができなくなるまで細かく分解します。
3本ロールベンダーの昇降装置のブラケットを外し、更に部品を全部バラバラに分解して行きます。
 
 
歯車が付いている部品。
この状態から更に分解し、清掃して構造を確認すると、
初めて見る部品が使われていました。
昇降装置に使われている歯車が入る軸受に使われていたベアリングが特殊なニードルベアリングでした。
 
「軸受でもこんな軸受があるんだ」
 
と初めて見た軸受の構造に感動しました(^^)
 
勉強になります。
 
 
上ロールの方も分解して確認します。
3本ロールベンダーの昇降装置に関する部品は「全て」分解して傷んでいないかの確認とスケッチを実施。
 
一通り分解して各パーツ全てスケッチします。
 
今回は現状の構造が歯車が損傷する構造になっていたので、そのまま現状通りに修理しても意味がありません。
(修理してもまたすぐに壊れるのが目に見えています)
 
歯車に負荷が掛からない構造に改造する必要があり、その際に各パーツの全スケッチが設計時に効果を発揮してくれます(^^)
 
という事で、この後しっかりした動きができるように設計し、改造加工とその為の部品を製作して行きます!