「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2023/5/4

止まりの内キー溝が付いたシャフト製作

内径に止まりのキー溝が付いたシャフトの製作依頼をお客様から頂きました!
 
この加工方法は牟田鉄工ではすっかり定番となりましたが、横中ぐり盤(ボーリング)を使うことでキー溝加工の幅が本当に広がりました(^^)
 
※ボーリングでの止まりのキー溝加工の記念すべき実践第一回目がコチラ
 
 
キー溝加工以外を済ませケガキ線を入れてボーリングに段取り。
最後の最後で失敗すると全てがパーになるので慎重に遂行します!
内キーの付いたシャフトをボーリングに段取り。内キー加工に入ります。
 
『ケガキ』はパッと見では、
 
何か線を色々引いているんだなぁ~
 
位な感じだと思いますが、その役割はめちゃくちゃ重要で、特に今回のようにケガキ線頼りの加工になると正確にタテ・ヨコ・高さの線を引かないと組み立てる時に組めないと言ったトラブルに繋がってきます。
 
経験を積めば積むほどケガキ線の、それも『正確なケガキ線』の重要性が理解でき、正確なケガキ線を引く技術が身に付いてきます。
 
加工は奥が深いですね~(^^)
 
 
話が脱線しましたが本題に戻ります。
 
 
キー溝幅は15mmになります。
奥の壁が少々厄介ですね(^^;)
内キーの溝幅は15mmで長さは80mmあり奥に壁があります。
 
 
手砥ぎのバイトを手作りホルダーにセットして加工。
ケガキ線を信じて丁寧に加工。
バッチリ公差内に収まりました(^^)
ダイヤルゲージは使わずデジタルを頼りに指定の寸法公差内に仕上げます。
 
ボーリングを使ってのキー溝加工は完全手動のため、小さい幅の溝でも時間がどうしてもかかりますが、長尺物や止まりの場合でも大きさ等の条件が合えば全く問題無く加工ができるので対応力としてはかなり高いと思います(^^)
 
また、ボーリングはデジタルカウンターが付いているので、バイトの切り込み深さや幅を追い込む時に正確に動かすことができてとても便利が良いです(^^)
 
 
最終工程の止まりの内キー溝加工が完了!
無事に全行程の加工完了しました。
無事パイプの内径に止まりの内キー加工ができました!
 
寸法的にはバッチリでしたが、気になるのはスムーズに組めるのかどうなのか。
 
結果は・・・納品して数日後。
 
お客様から連絡があり、
 
『無事に組めました。ありがとうございました』
 
との嬉しいお言葉を頂きました(^^)
 
正確なケガキ線と段取り・特殊加工の勝利です!
 
これからも様々な依頼に精一杯対応して参ります(^^)/