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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2023/4/2

減速機のギア修理③歯切&仕上加工⇒見事な歯切!!

ねじ歯車の歯切り前加工が完成したので歯切り屋さんに歯切りしてもらうのですが、いきなりの歯切りではなく、スケッチの際に設定した歯切り条件が合っているのかの確認を先に行いました。
 
歯切り屋さんの元に伺って今回の状況を説明し、歯切り条件を打ち合わせ。
 
基本的にはスケッチ時の設計でOKでしたが、細かい部分で少しズレがあったのでそこは本職にお任せして歯切りをしてもらいます(^^)
 
 
歯切り前の状態。
これがネジ歯車になると・・・・
ねじ歯車の修理で素材の歯切り前加工が完了した状態。
 
歯切りが完了したというので引き取って確認すると、
 
お見事!!!!!
 
立派なネジ歯車にグレードアップされていました(^^)/
 
 
製作した砲金のネジ歯車(右)と現物(左)
かなりキレイに切れてます!
歯切り屋さんと歯切り条件を入念に打ち合わせしてネジ歯車を歯切りしてもらいました。
 
 
立派なネジ歯車になりました(^^)
この砲金の材質は強度の高いものを選定したので
良い働きをしてくれるはずです!
アルミ青銅鋳物は強度が高いので歯車で十分な力を発揮してくれるはずです。
 
 
砲金の相方のネジ歯車。
左:現物、右:今回新作。
調質材の方もキレイなネジ歯車になりました!
 
 
鉄(合金鋼の調質材)の方もキレイに切れてます(^^)
平歯車と違ってネジ歯車は直交する軸になるので形状がやはり特殊です。
 
お客様が早急な復旧を望まれていたので歯切り屋さんにも無理をお願いして短納期で対応して頂きました!
 
早期の対応、本当にありがたいです(^^)
 
歯切りが無事に完了したのでこれから仕上げ加工に移ります!
 
 
これで役者がそろいました!
減速機の中に入っていた部品達を修理・手直し・新作して減速機を復旧します!
 
仕上げ加工は旋盤で穴径⇒ブローチ盤でキー溝加工を行います。
 
ちなみにそれぞれの歯車は『焼き嵌め』で軸に固定するので、現物の軸径を丁寧に測定し、設定した焼き嵌めの効き代で正確に仕上げます。
 
 
内径加工とキー溝加工が完了しました。
この後は焼き嵌めになります。
歯切り加工が完了した調質材に仕上げ加工(内径+キー溝加工)を実施。
 
 
砲金側も加工が完了したので焼き嵌めに移ります。
アルミ青銅鋳物にネジ歯車加工を入れ、その後内径とキー溝加工を実施。
 
今回の修理で最大の山場であったネジ歯車の歯切りが無事に完了したのでホッとしましたが最後まで気を抜かずに集中して修理を進めます(^^)/