「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2023/10/8

モーター入れ替えによる土台改造

『新品モーターと取付土台が合わないので組めるように欲しい』
 
とお客様から連絡が入ったので確認に向かいました。
 
 
現場で現状を確認し、土台付きの現物モーターと新品モーターを一緒に持ち帰って位置関係をチェックします。
 
その際、モーター軸に付いている2列のスプロケットも新品に交換したいとのことだったのでスプロケットを購入して新しいモーター軸に合わせて加工します。
 
 
持ち帰ったモーター。
右:現物(土台板付き)
左:新品
古いモーターが傷んだため新品モーターに載せ替えるのに取付が合わないので修正加工を実施。
 
 
モーターの位置関係を丁寧に測定。
基本的にはスプロケットが取付土台に対して
同じ位置になるようにモーターを取付ます。
性能は同じモーターですが、時代の進化で新品モーターはコンパクトになっています。
 
そもそもの取付ピッチが現物モーターと新品モーターでは違っていたので土台には新しくタップを立て直す必要があるのですが、土台の端面からモーター軸に取り付けられているスプロケットの位置が全く同じになるようにタップの位置を計算します。
 
 
 
現物モーター用のタップ(4ヶ所)
このピッチは新品モーターには微妙に合いません。
現物モーターに取りついていた土台。取付位置を新品モーターに合わせます。
 
ピッチと位置関係を正確に測定すると、現状に立っているタップ穴が新しく開けるタップ穴と変に干渉することが分かったので、現状のタップ穴を一旦溶接で完全に埋めます。
 
タップ穴がなくなりキレイにフラットになった状態で取付位置のケガキ線を入れ、そこに新しくタップを立て直します。
 
 
新しく立て直したタップ穴の4ヶ所。
古いタップ穴を溶接で埋め、表面をキレイにして新しくタップを立て直しました。
 
 
新品モーター軸に合わせてスプロケットを加工。
(穴とキー溝)
かなりチカラがかかるので圧入寸法で加工します。
標準2列のスプロケットに穴とキー溝加工を実施。
 
 
スプロケットをモーター軸に圧入。
無事スムーズに入ってくれました(^^)
モーター軸にスプロケットを焼き嵌め完了!
 
 
修正した土台に新品モーターを組み込み。
スプロケットの位置も今までと同じ位置に来ました(^^)
無事新品モーターに取り替え依頼のミッションクリアしました!
 
それぞれがスムーズに進み無事任務完了しました!
 
装置物の修理・修正は『現物通りに』が基本になるので、現状をしっかり把握しておくことが大事になります(^^)