2023/1/23
|
|
鉄筋切断金型一式修理③ガイドブッシュ焼きバメ&組立⇒完成! |
|
今回製作している切断刃の中にはガイドと一体構造になっているものもありました。 ガイド部分はプレートにガイドブッシュを組み込んでいて、そのガイドブッシュは絶対にズレないように焼き嵌めで固定されています。 製作したプレート。 この両サイド(大きな穴)にガイドブッシュが 焼き嵌めで固定されます。 焼き嵌め=穴側をガスバーナー等で加熱して穴径を大きくし、そこに対象物を入れて冷えると同時に穴径が縮んで対象物をガッチリキャッチ! する物で、当然常温での大きさの関係は『穴径<対象物の外径』になっています。 今回、 穴側:プレート 対象物:ガイドブッシュ で焼き嵌めするのですが、プレートの加熱にはガスバーナーを使わずに”恒温加熱炉”を使う事にしました。 恒温乾燥炉にプレートを入れて設定温度まで加熱します。 確実に温度管理できるので助かります。 加熱完了後、プレートを取り出して手際よくブッシュを入れるとすぐに外径が効いて固定されました。 プレートを取り出した際にシリンダーゲージで穴径を測ってみると狙った寸法までしっかり広がってくれていました! この焼き嵌め作業、傍から見ると簡単そうに見えるのですが、入れるのをミスり途中で引っかかって止まってしまうと最悪な場合は品物が死んでしまうので、実はかなり気を遣います(^^;) それにしても恒温乾燥炉、毎回良い仕事をしてくれます(^^) プレートにブッシュを焼き嵌め完了! ブッシュがガッチリ固定されました(^^) 焼き嵌め後、今まで作った部品達をベースプレートに組み込んで行くのですが、心配されていた刃と刃の位置関係も絶妙なクリアランスで収まりパーフェクトに組み上がりました(^^)/ 一番下にあるベースプレートを基準に組み込み。 この中に製作した各パーツがバッチリ収まっています! 最終的に組んでみるとシビアだったクリアランスも何も問題無くスムーズにバッチリ組めたので今回の切断刃製作はテンポ良く進んだように錯覚しますが、 現状確認~スケッチ~硬度測定~荒削り~焼入前加工~焼入~研磨~組込 まで、工程がかなり長い上にそれぞれの作業は慎重に丁寧に行われたので結構な日数を費やしました。 何はともあれ大変な工程ばかりでしたが無事に納品ができてホッとしました(^^) |
|