2023/1/11
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鉄筋切断金型一式修理①スケッチ&焼入前加工 |
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お客様から、 『鉄筋を切断する刃が傷んだのでこれと同じ物を作って欲しい』 との連絡を頂き現物を引き取りに向かいました。 ”切断刃”なのでちょこっとしたものかな?と想像してたのですが数が結構ありました(^^;) 持ち帰った現物の刃(=今回製作する分)。 色々なタイプの刃とパーツがありました。 ほぼ全てカリンカリンに焼きが入っています。 刃物一式を取り付けるベースプレート。 今回は製作しませんが一通りスケッチして 取付の位置関係を丁寧に確認します。 部品を一通り確認したところでまずは清掃してゴミを落とします。 これまでにもブログで何度か書いてきましたが、修理等で現状を確認する際にゴミが付いていたり油まみれになってたりすると正確な寸法が測れないのに加えて損傷部分等を見逃すリスクが出てしまいます。 そうならない為にも”まずは清掃”がとても大切になります(^^) 次に各部品ごと丁寧にスケッチして図面化。 そして硬度を測定。 それから大事なポイントになる『刃の取付位置関係とクリアランスを確認』するために刃を取り付けるベースプレートを正確にスケッチし、現物の刃を組んで位置関係・動き・クリアランスを丁寧に確認します。 その状態で実際に稼働する際の肝心なポイントを見極めます(^^) 図面作成後、材料を手配してそれぞれ焼入れ前加工を実施しました。 ・・・とサラッと書きましたが、材料が到着してから焼入れ前加工が完了するまで結構な日数がかかりました(^^;) それぞれがいびつなカタチをしてるのと素材自体が焼入れしてない状態で既にかなり硬いので加工するのに色々と苦労しました(^^;) 右半分:現物の刃一式 左半分:今回製作した切断刃一式(焼入れ前加工) 写真を撮る際スケールを入れ忘れたのですが、上の写真で一番左にある長方形のプレートの長さが400mmあります。 焼入れ前加工が完了した切断刃一式。 素材自体が固いので加工し難かったです(^^;) この後、 焼入れ⇒研磨⇒ブッシュ焼き嵌め⇒組立 の順番で進めていきます(^^)/ |
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