2022/3/8
|
|
超特大トラニオンの外径補修 |
|
油圧シリンダー部品で使われるトラニオンの付いたチューブ。 そのトラニオンの軸部補修依頼をお客様から頂いたのですが、 チューブがとにかくデカイ!!(^^;) 下の写真はボーリングにチューブをセットしてトラニオンの軸部を加工している状態ですが、 チューブの全長は1mを軽く超え、重量は約1トンもあります(^^;) ボーリングにチューブをセット。 ボーリングヘッドを付けてトラニオンの軸外径を加工。 ちなみにトラニオンの軸部は外径が約200mm、長さも約200mmあります。 加工する工具を最初は簡単な物(細長い柄にバイトを取り付けたもの)を使用していましたが、柄が細長過ぎる為にかなりビビリが出てとても加工できませんでした(^^;) そこで、ボーリングヘッドのバイト差し込み穴を利用してビビリに強いガッチリしたバイトを作る事にしました(^^)/ 今回新しく設計・製作した強力バイト(左)と 最初に外径を加工していたバイト(右) 強力バイトの方は見ただけで『これは強い!!』のが分かります(笑) 頑丈なバイトを作る際の唯一の懸念は、 『ボーリングヘッドの差し込み口にダブルでピシャっと入るのか?』 だったのですが、 ・ボーリングヘッド側の差し込み口のピッチと径を正確に測定 ・製作する方の柄を焼き嵌めで組み、ピッチを正確に確保 する事で見事一発でキレイに取り付ける事ができました(^^)/ 他にも外径加工時にバイトの強度を保てるよう構造を工夫してボーリングヘッドに取り付け。 取り付けた状態が下の写真になりますが、 めちゃくちゃ重たくなりました(^^;) ボーリングヘッドに設計・製作した強力バイトを取り付け。 ガッチリしたバイトができましたがその分かなり重たいです(^^;) これを使って加工したのが最初の写真になるのですが、 ビビリは全く無く安心して削る事ができました(^^)v 今回は牟田鉄工にとっては超大型の加工になりましたが、工具を自作する事で無事に加工できて良かったです(^^) |
|