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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2022/1/9

エアーシリンダー台車修理①現状確認

素材加工メーカー様から、
 
『台車のエアーシリンダーが上がらなくなったので修理してほしい』
 
と連絡が入ったので、台車一式を引き取りに向かいました。
 
 
症状を聞いたところ、エアーを入れても台車の回転台が上昇せず、エアーが漏れるだけの状態になったとのこと。
 
台車を持ち帰り現状を確認します。
 
 
持ち帰った回転台車の土台
中央に見えるのがベアリングケースガイド。
予想通りパッと見でかなり傷んでいます(^^;)
エアーシリンダーで上下する回転台車の土台。
 
ちなみにこの台車は2021年7月に修理した台車と類似型になります。
 
※その時のブログ⇩
 
 
 
 
ベアリングケースガイドはボルトが完全に緩み、
溶接で土台に固定されていました(^^;)
この下に問題の大きなエアーシリンダーが潜んでいます。 
ベアリングケースガイドを固定するボルトは完全に緩んでいて代わりに溶接で固定されています。
 
 
フランジ軸を組んだ回転台。
左上に取り外したベアリングケースが乗っています。 
エアーシリンダーで上下する回転台車の回転台。
 
 
ベアリングケース。
これもパッと見でかなり傷んでいます。
ケースの穴が摩耗の為にミリ単位で大きくなっており、
ベアリングが全く固定されずガタガタ動いていました(^^;) 
ベアリングケースガイドに入るベアリングケース。損傷がかなり見られ、即新作決定となりました。
 
ちなみにこのベアリングケースですが、素材が鋳物なのと稼働環境が重なって過去に底面が丸ごと突き破れた形跡があり、溶接で補修されてはいましたがその溶接もぐるっと割れているといった状況でした。
 
という訳で即新作決定となります。
 
今回は大掛かりな修理になりますが、いつも通り気合を入れて完全修復したいと思います(^^)/