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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/12/17

ブレーキドラムに勾配キー溝加工実施

『ホームページを見て連絡しました』
 
と初めてのお客様からのご相談を頂きました(^^)
 
 
牟田鉄工のホームページを見て頂いてからの問い合わせは、日々ホームページを作っている身として大変嬉しく思います(^^)
 
 
今回の依頼内容は、
 
『天井クレーン用ブレーキドラム(FCD材)に勾配キー溝加工を入れる』
 
というものでした。
 
 
内容としては普段から行っているものになるので、
 
『加工可能です』
『加工費は〇〇になります』
 
と回答したところ、『それではお願いします』とのご注文を頂きました(^^)
 
 
ブローチ盤で勾配キー溝加工用の段取りをしてキー溝加工をするのですが、外径・内径・穴・継手用穴、つまり、
 
『キー溝以外は全て仕上げ済み』
 
の素材を支給されてからの加工になるので、メチャクチャ気を遣いました(^^;)
 
※最後の最後に加工ミスでもしてしまうと単なるミスどころの騒ぎじゃなくなりますので(^^;)
 
慎重に丁寧に超全集中して加工に臨みました!
 
 
支給されたブレーキドラム。
かなり大きく外径は約Φ600mmあります。
 
このサイズ(径と長さ)の勾配キーは初めてだったので、ブローチ盤で加工する際の勾配キー用やといが存在していませんでした。
 
スロッターでも勾配キー溝は加工できるのですが、段取り・精度・加工時間を考えるとブローチ盤で加工した方が断然効率が良いのでやといを作る事にしました。
 
 
ブローチ盤での勾配キー用のやといを製作。
素材を鋸盤で切断⇒旋盤加工⇒フライス盤加工で製作しました。
ちなみに重さは20kg近くもあるので手持ちできるように
吊り用タップを付けています(^^;) 
 
 
ちなみに、フライス盤での加工では角度バイスを乗せて溝底に勾配を付けています。
 
勾配キー溝加工用の段取りをブローチ盤で行い、お客様から指示された溝深さ(公差あり)になるように丁寧に丁寧に加工していきます。
 
勾配キーでは溝深さが深く入り過ぎると後々かなり厄介(最悪の場合は作り直し??)になるので途中何度も確認しながら慎重に作業を進めました。
 
 
加工完了後。
内径に勾配キー溝加工が無事完了しました(^^)/ 
 
溝の勾配率を確認してみたところ、バッチリ1/100の勾配が付いていました(^^)
 
仕上げ済み支給材の最終加工はかなり気を遣いますが、出来上がった時の達成感もそれに比例して大きくなります(^^)
 
これからも様々な要求に応えられるよう精一杯頑張ります!