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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/11/22

振れ止めを大型用に改造!

牟田鉄工では旋盤加工時に使う色々な振れ止めを約10個保有していますが、その中でも一番大きな振れ止めが下の写真の物になります。
 
 
一番大きな振れ止め。
めちゃくちゃ重たいです(^^;)
牟田鉄工にある一番大きな振れ止め。重量はかなりあります。
 
そのままの状態で振れ止めは約Φ460までかかります。
 
振れ止めを使う加工は今までがΦ460以内だったので、そのままの状態で良かったのですが、今回、
 
「外径Φ560×長さ1m超」
 
という超特大パイプ加工の注文をお客様から頂きました。
 
外径が既存の振れ止め(対応MAXΦ460)を余裕で超えるので、そのままでは加工できません!!
 
 
そこで、振れ止めの構造をじっくり調べたところ、ローラー径を小さくすればΦ580mmまで拡大できる事が判明したので、改造することにしました(^^)/
 
 
振れ止めに元々付いていたローラー。 
外径Φ90mmでかなりゴツイです(^^;)
振れ止めに付いていたローラー。外径Φ90mmあります。
 
 
元々付いていたローラー(手持ち分)と
新しく作ったローラー(取り付けている分) 
新規に作ったローラーを取り付け。既存よりも若干のサイズダウンですが、これが今回の最大のポイントです!
 
現状では元々のローラー外径が振れ止めのローラーガイドバーの径よりも大きかった為、写真くらいの位置までしか振れ止めが下がりませんでした。
 
=約Φ460が入るくらい。これ以上下げるとローラーが振れ止め本体に当たる。
 
 
そこで新しく作ったローラーをガイドバーよりも小さくする事でそれ以上に引っ込められるようにしました。
 
ただし、単に小さくすれば良いという訳ではなく、現状の取り付け位置や形状をスケッチし、干渉の有無、必要最低限確保すべきベアリングの大きさやガイドバーからの飛び出し量も考慮した上で新規に作るローラーの形状を決定しました。
 
 
すると・・・・ 
 
 
狙い通りかなり広がりました~!!(^^)/
 
 
ここまでローラーが引っ込みました!
ローラーどこにあるの?って感じですね(笑)!
振れ止めの限界ギリギリまで大径が入れるようになりました! 
 
 
ローラーを最大限引っ込めた状態。
=「約Φ580まで入る状態」です(^^) 
 
振れ止めMAXΦ460→Φ580に大幅サイズアップできました!
 
これで先に書いた「外径Φ560×長さ1m超」の超特大パイプの加工に挑みます!