2021/11/22
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集塵機のファンの軸を分解・修理①現状確認&分解 |
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『集塵機のファンが回転しないので修理してもらえますか?』 とお客様から連絡があったので、 『一度現物を確認させてもらえますか?』 とお伝えすると現物を持って来られました。 石灰石を扱う装置に付いている集塵機のようで、現物には粉がびっしり付いていました。 持ち込まれた集塵機の軸と軸受とファン。 軸受はかなり古い物らしく、本来なら中央の筒がオイル溜まりになっていて、そこからベアリングにオイルを供給する構造になっていました。 が、完全にオイル切れを起こしていて、軸受のベアリングが酷く損傷していました。 現物を見て修理は可能ですと伝えると、プーリーとファンは再使用し、ピローは新品に交換して軸のみ新作することになりました。 プーリーと軸受。 軸受がひどく損傷していてベアリングの玉は外れていました。 分解&スケッチに取り掛かるのですが、まずは掃除を行います。 余談ですが、筆者が社会人になって間もない頃にある先輩から、 『設備保全の基本は掃除から!』 と教えて頂きました(^^) 装置や部品が油・グリスなどで汚れたままで状態を確認してもキズや摩耗を間違いなく見落としてしまいます。 見逃しても問題の無いレベルの小さなキズならギリセーフかもしれませんが、致命的なキズを見過ごしてしまうと大問題です。 だから一旦キレイな状態にして、それから確認するという事がとても大事になります。 ひと手間かかりますが、牟田鉄工では『修理の基本は掃除』を徹底して日々業務にあたっています(^^)/ 汚れている時は分かりませんでしたが、 プーリーはブッシングプーリーになっていました。 掃除後に一式を分解。 分解はプーリー抜き(ギアプーラー)等を使ったのですが、意外にも見た目と違って順調に外れてくれました。 ファンとプーリーがキレイになりました。 前準備完了です! キレイな状態になったのでスケッチ&製作&組立てを行っていきます(^^)/ |
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