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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/10/27

スプロケットに勾配キー溝加工(JIS規格外)

お客様から、
 
『スプロケットの内径とキー溝加工依頼』
 
を頂いたのですが、キー溝が勾配キーJIS規格外でした(^^;)
 
 
内径を加工したスプロケット。
比較的大きなサイズです。 
標準B型スプロケットの内径加工とキー溝加工実施。 
 
キー溝加工は勾配キーであってもブローチ盤で加工できるのですが、今回の分は大きさがJIS規格外になるのでブローチ加工用のやといがありません(^^;)
 
規格外サイズ専用に一からやといを作る場合もありますが、今回の場合は現存のやといを修正加工した方が効率が良いと判断しました。
 
 
と、いう事で既存のやといを今回用に修正加工して行きます!
 
 
既存の勾配キー用やといをフライス盤で修正加工。 
勾配加工になるので角度バイスでクランプしています。
フライス盤に角度バイスを乗せてブローチ加工用のやといを製作。
 
 
修正加工したやとい(左)と勾配キー加工前のスプロケット(右) 
標準B型スプロケットに勾配キー溝加工をするためのやといを製作。
 
スプロケットとやといをブローチ盤にセットして刃物を装着。
 
写真では見えていませんが、スプロケットの下には勾配キー加工用の段取りを行っています。
 
 
キー溝加工の段取り完了!
ブローチ盤に標準B型スプロケットとやといをセッティングして勾配キー溝加工を実施。
 
 
ブローチの刃を下から見上げた所。
『刃』自体は長さが約1mあるのでかなり長いです。
キー溝加工を行う為のブローチの刃は1mの長さがあります。
 
段取りができたら平行キーの時と同様に加工します。
 
 
無事に勾配キー溝加工完了しました! 
標準B型スプロケットにキレイな勾配が付いたキー溝加工ができました。
 
加工後、勾配がきちんと付いているのかを確認したところ正確に1/100の勾配が付いていました(^^)
 
やとい製作時の加工精度が悪いと変な勾配になってしまうので、角度バイスを使って正確に角度を付ける事ができたので良かったです(^^)