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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/10/13

モーター軸(ヘリカルギア)修理⑦準備万端!『モーター軸の焼き嵌め』!果たして・・・?

モーターの修理を終えた恒温乾燥器。
 
電源を入れてみると・・・・?
 
 
おぉぉぉぉぉ!!!
 
めっちゃ静かになってる!!!
 
 
フタを締めると、『ん?動いてる??』と感じる位に静かにモーターが高速回転してくれました!
 
修理成功です(^^)/
 
 
と、いう事で改めて今回のヘリカルギア付きモーター軸修理の最終工程である『焼き嵌め』を行いたいと思います!
 
 
恒温乾燥器の炉内。
この中にモーターの回転子(ローター)と高周波焼入れしたヘリカルギアを入れます。 
 
回転子とギアを入れ、電源ON!!
 
温度を設定して加熱開始ボタンを押すと炉内の温度が順調にどんどん上昇して行きます。
 
 
炉内温度順調に上昇中! 
 
設定温度に到達後、しばらくそのままキープ。
 
保持時間がある程度経過したらいよいよ取り出し(^^)
 
内径は大きくなっているでしょうか???
 
シリンダーゲージを使ってドキドキしながら内径測定。
 
結果は・・・・
 
 
OK!!両方とも計算値通りにバッチリ広がってる!!!
 
行こう!!!
 
と、急いでそれぞれを焼き嵌めしました。
 
 
加熱したギアに軸を焼き嵌め。
トラブル無くスムーズに組み込めました(^^)/ 
 
 
 
加熱した回転子にモーター軸を焼き嵌め。
こちらも問題無く組めました(^^)/ 
 
恒温乾燥器が無事に動いてくれて正確に温度管理ができるようになり、落ち着いて焼き嵌めをすることができました。
 
 
ヘリカルギアの付いたモーター軸、無事に修理完了です(^^)
上:今回製作品
下:現物 
 
 
モーター軸の相手になる軸付きギアも無事完成です(^^)
上:今回製作品
下:現物 
 
 
無事に一連の修理完了です! 
 
今まで多くの焼き嵌め・冷やし嵌めを行って来ましたが、加熱加減は経験に頼っていた上に加熱しすぎるリスクもありました。
 
それが今回は恒温乾燥器のお陰で温度を数字でコントロールでき、加熱し過ぎ等のリスクも無く、安心して焼き嵌めを行う事ができました(^^)
 
炉内のサイズがあるので恒温乾燥器で加熱できる大きさに制限はありますが、これからの活躍に期待大です!
 
 
『スケッチ・歯切り条件の選定・回転子外し・加工・焼き嵌め』
 
今回の修理は各要素が難しく大変な修理でしたが無事に任務完了できて良かったです(^^)