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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/10/2

モーター軸(ヘリカルギア)修理③歯切り&高周波焼入&焼き嵌め前加工

モーター軸と軸付きギアの歯切り前加工を終え、歯切り屋さんでヘリカルギア(はすば歯車)を歯切りしてもらい、熱処理屋さんでギア部を高周波焼入れしてもらいました。
 
その後、焼入れから戻ってきた素材を仕上げ加工。
 
 
歯切り&高周波焼入れが終わったモーター軸とギア。
ここから丁寧に仕上げ加工を行います。 
現物のモーターの軸をスケッチしてスケッチ図を基に前加工。それから歯切りと焼入れを実施。
 
歯が斜めのヘリカル形状になっています。
 
ちなみに、ヘリカルギアの歯のデータは自社で現物をスケッチしてから決定したもので、それを歯切り屋さんに伝えて歯切りしてもらいました。
 
図面の無い設備部品の修理や改造は全て自己責任での対応となるのでプレッシャーも当然掛かりますが、その分精一杯努力して上手く出来上がった時の喜びはとても大きく、機械修理業としての醍醐味を感じる瞬間でもあります(^^)/
 
 
丁寧に仕上げ加工を行ったモーター軸。
寸法もバッチリです!  
上:現物、下:今回製作分。
モーター軸の焼き嵌め前加工完了。慎重に慎重に仕上げ加工実施。
 
今回は先に歯切りと焼入れを行い、その後仕上げ加工を行ったので、もし仕上加工中にミスってしまうとまた一から作り直しになってしまい大ダメージになります(^^;)
 
なので、ここは急がば回れの精神で慎重に加工を行いました。
 
 
今回の軸にはスリーブを組み込んでいる箇所があったので、
製作分も同様の加工を実施。 
現物のモーター軸にはスリーブが組み込んでいたので、新作分も全く同じ仕組みに加工。
 
軸付きギアの軸とギア達は写真撮り忘れました(^^;)
 
次はいよいよ焼き嵌め』です!!