2021/7/19
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シリンダー台車修理①M20タップ追加工&ケースにヒビ割れ発見! |
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上に回転台が乗るシリンダー台車で、シリンダー上下方向のガイドケースを取り付けるタップ穴(4-M20)が甘くなってガタガタ動くのでタップ穴を新しく追加工して欲しい。 とお客様から連絡を頂いたので現物を引き取りに伺いました。 持ち帰ったシリンダー台車。 中央下にエアーシリンダー、台下の四隅に車輪が付いています。 小さく見えますが、台車は1200角あります。 ちなみに中央に見えているエアーシリンダーは写真で見えているのはロッドと先端金具で、台の下にケース本体が取り付けられているのですが、ストロークは短いもののかなり大径でシリンダーケースの総重量は200kg弱もあります(^^;) 台に取り付けるガイドケース(右)とその中に入るベアリングケース(左) 後述しますがこのベアリングケースが酷く傷んでいました。 現物のタップ穴を確認してみると確かに穴がガタガタでしかも浅く立っていました。 ということで、同じPCDで現物とずらした位置に4-M20タップ穴を深めに立てます! 台が1200角あって機械には乗らないので、片パスとコンパスを使いその場でケガキ。 アトラーでキリ穴&手動でタップ立てを実施。 余談ですが、この仕事に就いて以来、『コンパスっちゃこんなに便利な物だったんだなぁ!』と色々な使い方ができるコンパスの優秀さを実感しています(^^) 無事にタップが立ち、ケースもきちんと取り付くのを確認。 今回、この4-M20追加工とベアリングを新品に交換して欲しいとの事だったので、ベアリングケースを掃除して寸法を確認していました。 が!!! 『!!!?ケースが割れとる!』 ケースにヒビが一直線上にキレイに入っています。 更にベアリングが入る部分も穴がかなり甘くなっていてベアリングを新品に替えてもスポスポです。 お客様に使用状況を伺ったところ、使用時は回転台がゆさゆさして安定していなかったとのことで、確かにこれでは納得です。 段々と使っている内に摩耗して傷んできたんだと思います。 割れていたベアリングケース。写真中央部。 ちなみに現物の材質が鋳物だった為に溶接することができません。 現状をお客様に説明し、実際に現物を確認してもらったところ、 『新品に作り変えましょう。』 との流れになり、機械を止められる期間が数日という事だったので大至急でスケッチ&製作することになりました。 |
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