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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/6/14

アルミ製ブラケットのボルト折れ込み修理

個人の方から修理のご依頼を頂きました(^^)
 
内容は、
 
『家の門柱の部品に付いてたボルトが折れ込んでしまったので何とかして欲しい』
 
というもので、現物を持って来られたので確認してみると全てのボルトが折れ込んでいました。
 
 
持ち込まれた門柱の部品。
端面に折れ込んだボルトが残っています。 
アルミ製のブラケットにボルトの折れ込み発生!
 
 
4本全て折れ込んでいました。
ボルトの径はM6になります。 
6mmのボルトがアルミ製のブラケットに折れ込み。
 
今回の門柱部品の材質は『アルミ』でできていました。
 
という事で修理としては、
 
①折れ込んだボルトを除去
②そこにヘリサートコイル用のタップ立て
③ヘリサートコイルを挿入
 
を行い、アルミ製のブラケットが問題なく使えるようにして行きます(^^)
 
 
折れ込んだボルトがペンチ等で取れてくれると理想的でしたが、どれだけ頑張ってもうんともすんとも言わなかったので完全に除去する事になりました。
 
 
ボール盤にブラケットをセットし、折れ込んだボルトをキリで除去。 
ボール盤にキリをセットして折れ込んだボルトの中心に穴あけ。
 
 
ヘリサートコイル用のタップを立て、コイルを準備。 
ちなみにヘリサートタップ用の下穴面取りは極力小さく取ります。
M6用のヘリサートコイル。
 
 
ヘリサートコイル用の専用工具を使ってコイルを挿入して行きます。
ヘリサートコイル挿入の専用工具を使ってM6のヘリサートコイルをタップ穴に挿入。
 
ヘリサートコイルを入れる時、毎回、
 
『ちゃんと入口は合ってくれるかな??』
 
『ピッチは乗り上げたりしないかな??』
 
と思ったりするのですが、かる~くハンドルを回していると不思議と自然に入口が合ってスーッと入ってくれます。
 
 
いい感じで無事コイルが入りました(^^) 
4か所全てにM6ヘリサートコイル挿入完了!
 
 
ボルトが問題なく通りました。 
ボルトを入れて確認。コイルはバッチリ挿入されています!
 
ヘリサートコイルは強度面からアルミのタップ穴に入っている事も多いのですが、タップ穴の修復の際にもよく活躍してくれています。
 
今回は個人の方からのご依頼でしたが無事納める事ができました(^^)