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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/6/5

ボス内径に幅40mmのキー溝加工

お客様から丸物の製作依頼を頂いたのですが、その中の1つに、
 
内径キー溝加工:幅40mm 
 
の加工が入っていました。
 
 
通常、牟田鉄工では内径キー溝加工をブローチ盤で加工しているのですが、ブローチ盤で対応できるキー溝幅は保有しているブローチの刃の関係で5mm~28mmまでになります。
 
それ以外のキー幅や止まり穴のキーになるとブローチ盤では加工不可となり、その場合は『スロッター』で加工しています。
 
今回はキー幅が40mmだったのでスロッターで加工しました。
 
 
キー溝加工ありの分(右側) 
キー以外は加工完了済で職人さんが頑張って削ってくれました(^^) 
最近新しく取り引きさせて頂いているお客様からボスの加工依頼を頂きました。
 
 
少し見えにくいですが、キー溝位置にケガキ線を入れてます。
このケガキ線を頼りにスロッターで加工します。 
ボスの内径にキー溝加工を入れる為、先にケガキ線を入れます。
 
ケガキ線を入れた後、スロッターに品物を乗せて通りや高さ調整を行うのですが、今回は『止まり穴のキー加工」では無いので、バイトが一番下まで降りた際の高さ方向には余裕がありシビアな高さ調整は必要ありません(^^)
 
 
スロッターに段取り。
ケガキ線と通りを正確に合わせます。
ボスをスロッターに段取りしてケガキ線に合わせて通りを出し、加工に必要なバイトをセットします。
 
加工は、荒加工⇒仕上加工の順番で削って行きます。
 
 
荒削り用のバイトを使って荒加工中。 
スロッターでキー幅40mmを荒削り中。
 
 
荒加工後、仕上バイトを使って仕上げ加工。
ケガキ線ドンピシャを狙い、且つ、シリンダーゲージ等で溝幅を寸法公差内に収めます!
 
図面には百分台の公差が入っているので、マイクロメーター、シリンダーゲージ、キーゲージを使って正確に加工寸法をコントロールします。 
 
 
無事に加工を終えスロッターから降ろしてバリを手入れ。 
バリをヤスリで手入れしてボスが完成!
 
スロッターでのキー溝加工は技能的なウェイトが高くなりますが、今回も無事ミッションクリアできたので良かったです(^^)