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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/4/19

ベーンポンプ(油圧ポンプ)修理②修正加工&調整・組み戻し

カートリッジが傷んで羽根が動かなくなり油が上がらなかった油圧ポンプ(ベーンポンプ)。
 
一通り分解・スケッチを済ませたので、次に回転子、羽根、上下のカムリング押さえ板、カムリングを修正加工&手入れして行きます(^^)/
 
 
回転子を修正加工。
溶着によって生じた深い傷まで取るとかなり削り込まないと取れないので、ある程度でストップしておきます。
溶着した部分、メチャクチャ硬かったです(^^;)
修正加工を終えたペーンポンプの回転子(ローター)
 
 
カムリングを両側で押える押え板も両側共に修正加工。
こちらもカムリング同様、傷の除去をある程度でストップしておきます。
やはり溶着部分はメチャクチャ硬かったです(^^;) 
修正加工中のベーンポンプのカムリング押え板。
 
この他にも、
 
・カムリングの羽根が入る溝
・羽根
 
を一か所一か所、一枚一枚丁寧に手作業で手入れを行い、スムーズに羽根が動くようにしておきます。
 
カムリングと羽根は素材自体の硬度が相当高く、手入れも何かと大変でした(^^;)
 
 
修正加工と手入れが完了したので組み戻して行きます!
修正加工と手入れと調整を終え、これから組み戻し作業に掛かるベーンポンプの部品。
 
ゴミの介入に気を付けながら慎重に組み戻して行き、調整等を行いました。
 
そして、実際にポンプが吸い上げ切れるのかを確認するため、手動での確認を実施しました(^^)
 
 
油圧ポンプの修理後の動作確認作業。 
 
 
 
結果、無事に高圧・低圧共油が上がってこれたので、これにて修理完了となりました(^^)/
 
 
無事に修理が完了した油圧ポンプ(ベーンポンプ) 
修理依頼を受け、無事に元通りに完治した油圧ポンプのベーンポンプ。
 
『機械の故障⇒分解・スケッチ⇒修正加工・手入れ・改造⇒組み戻し』
 
は色々と大変な面もありますが、無事に治った時の喜びはとても大きいです(^^)