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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/4/18

ベーンポンプ(油圧ポンプ)修理①分解&現状確認

『油圧ポンプが正常に動かず、油が上がって来ないので見て欲しい』
 
とお客様が油圧ポンプ(ベーンポンプ)を持って来られました。
 
 
持ち込まれた油圧ポンプ(ベーンポンプ)
結構重量があります。
油圧ポンプの一つ、『ベーンポンプ』の修理依頼を受けました。
 
この油圧ポンプは『ベーン(羽根)』タイプで、吐出側が高圧・低圧の2段構造になっています。
 
その内、低圧(押しのけ容量が大)側が上がって来ないということだったので、順番に分解していくと・・・ 
 
 
順番にベーンポンプを分解して行きます。 
ベーンポンプを確認しながら慎重に順番に分解して行きます。
 
 
出ました!!!
 
 
低圧側のカートリッジで、羽根が回転子の中でガチガチの状態で全く動きません。
 
その原因が、回転子の上下面がめちゃくちゃ擦れまくっていて何かが溶着していた為です。
 
 
回転子の上下両面が擦れてベーン(羽根)が全く動きません。 
不良個所発見!!回転中に相当な接触を起こして溶着しています。
 
当然、上下面に接触しているカムリングの押さえ板も擦れているはずで・・・
 
 
やはり!こっち(カムリングの押え板)もかなり接触した跡が!
しかも表面が結構えぐれています。 
受け板の方も相当接触し、表面がエグレています。
 
ポンプが上がらなくなっていたのはこの焼き付きが原因でした。
 
でも何故???
 
 
取り敢えず一旦全部取り出して現状を確認します。
 
 
取り出した回転子。色が変わっています。
相当激しく擦れたのが分かります。 
回転子を取り出して確認すると、色が変わる位激しく接触していたのが分かります。
 
 
中に入っていた羽根を取り出し。
こちらも相当擦れていたのが分かります。 
回転子の中に入っているベーン(羽根)も色が付く位に相当接触して擦れたのが分かります。
 
 
全パーツ取り出し、一通りスケッチして位置関係を確認して行きます。
現状を正確に確認する為、全パーツをバラバラに分解し、全パーツスケッチして位置関係等を確認します。
 
どういう原因でこうなったかは分かりませんが、
 
溶着する位に高温になった=相当激しく接触していた
 
と思われます。
 
動かなくなった原因は分かったので、次は動くように修理・調整して行きます(^^)/