「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/1/23

天井クレーンの車輪にキー溝加工(幅:36mm)

外径が約Φ700mmある天井クレーンの車輪の内径にキー溝(キー幅:36mm)を入れる加工依頼をお客様から頂いたので加工しました。
 
 
写真では小さく見えますが、外径が約Φ700mmと大きく車輪一個の重量は約250kgにもなります(^^;) 
 
 
キー溝加工依頼を受けた車輪。計4個。
天井クレーンの車輪(SSW)の内径にキー溝加工実施。
 
キー溝加工なので、本来ならばブローチ盤で加工したいところですが、弊社のブローチ盤はキー溝幅が28mmまでしか加工できない(刃が無い)のでスロッターでの加工となります。
 
 
先ずは加工位置を目視できるようにケガキ線を入れます。
 
スロッターでのキー溝加工はこのケガキ線丁度を狙って削っていくので、この作業は丁寧に行います!
 
 
ケガキ線を丁寧に入れます(写真では見えにくいですが(^^;) 
スロッターでのキー溝加工はケガキ線を頼りに加工します。
 
ケガキ線を入れたらスロッターに段取りしていきます。
 
ですが!
 
外径Φ700mmの車輪は弊社のスロッター(ストローク:300mm、テーブルサイズ:Φ550mm)には大き過ぎてはみ出してしまうので、受台を作ってそこに車輪を乗せて抑え込みます(^^)
 
 
スロッターのテーブルよりも大きな車輪を何とか段取り。
テーブルからは完全に飛び出してます(笑) 
大き過ぎる車輪を工夫してスロッターに段取り。
 
ケガキ線を頼りに丁寧に通りを出し、バイトの高さ調整を行い、少しずつ加工して行きます。
 
材質がS45Cなどの単純な炭素鋼では無く、硬く削りにくい材質になるので加工は大変ですが、慎重かつ大胆に丁寧に削っていきます。
 
 
ケガキ線を目印に丁寧に通りを出します。 
スロッターでのキー溝加工は、通り出し、高さ調整、バイトの角度調整などを慎重に行う必要があります。
 
スロッターでのキー溝加工はブローチ盤での加工と比べると段取り、加工共に難易度は一気に上がりますが、丁寧に丁寧に加工を行い、無事に公差内に収めることができました!
 
 
キレイに加工することができました(^^) 
スロッターでキー溝加工を図面公差通りに加工できました!
 
スロッターは典型的な汎用機械ですが、これまで丁寧に扱ってきた為その加工精度は今でも健在で、キー溝の百分台の公差も対応できています(^^)
 
ブローチ盤で加工できない状況、
 
・キー溝幅が小さすぎる(4mm以下)
・キー溝幅が大き過ぎる(28mmより上)
・止まりのキー溝(途中で止める必要がある)
 
の場合にスロッターは大活躍してくれています(^^)/
 
 
加工完了後トラックに積み込み。 
4個全ての車輪にキー溝加工が完了しました!
 
材質的に硬くて大きな車輪のキー溝加工は、段取り・加工共に緊張感の出る加工でしたが、全て無事に加工完了できて良かったです(^^)
 
弊社は色々なサイズのキー溝加工に対応しており、『こんな加工して欲しいんだけど・・・』の様なご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください(^^)