「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/3/2

プーリー製作(ねずみ鋳鉄の『デンスバー』)

お客様からのご依頼でプーリー(鋳物)を製作しました(^^) 
 
 
プーリーの素材は、材質が『ねずみ鋳鉄(FC)』で『デンスバー』と呼ばれる名称の物を使います。
 
このデンスバー、虹技(こうぎ)株式会社さんの登録商標名で、連続鋳造された鋳鉄棒になるのですが、その特徴は何と言っても、
 
巣がない!!
 
です(^^)
 
さらに内部組織が均一&緻密で、
 
めちゃくちゃ削りやすい!!
 
という、加工する側にとってかなり扱いやすい商品になります(^^) 
 
 
素材を旋盤でプーリーの形状に加工。(素材は撮り忘れ) 
デンスバーの素材(FC、ねずみ鋳鉄)を旋盤加工。
 
 
溝加工。ベルトは4本掛けになります。 
プーリーのベルト幅に合わせて溝加工。
 
旋盤加工後、フライス盤で6ヵ所の穴をあけ、ブローチ盤でキー溝加工を行います。
 
 
ブローチ盤でキー溝加工。
プーリーの内径にキー溝加工を行うため、ブローチ盤に段取り。
 
ブローチ盤でのキー溝加工は、
 
・段取時間(JIS規格内であれば治具完備)
 
・加工時間(刃が1回の降りる時間は約1分。それを所定の深さまで数回から5、6回実施)
 
・キー幅の精度(ブローチの刃自体がJIS規格の各公差でできているので、図面指定の公差の刃を選択すればOK)
 
の点から、このブローチを使った加工方法が一番効率が良いと思われます(^^)
 
※只、弊社でのブローチ盤での加工可能キー幅は5mm~28mmの貫通穴となります。
 
 
キー溝加工完了して完成したプーリー。 
ねずみ鋳鉄のデンスバーから削り出してプーリーを製作。
 
今回はキー溝幅が穴径に対してJIS規格通りだったので、やとい治具が揃っておりスムーズに加工ができました。
 
穴径に対して規格外のキー溝幅(幅が小さい、幅が大きい)の場合はやとい治具を特注で作って加工したり、スロッターに段取りして加工しています。また、止まりの穴の場合もスロッターで高さを慎重に合わせながら加工しています。
 
牟田鉄工では今回のような『素材~旋盤加工~フライス加工~キー溝加工』の短納期対応を得意としております(^^)/