「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2020/12/25

大きな歯車製作※短納期加工

短納期での比較的大きな歯車を製作しました(^^)
 
 
加工の流れとしては、
 
①素材を鍛造(鍛造屋さん)
②調質前加工
③調質依頼(熱処理屋さん)
④調質後の歯切り前加工
⑤歯切り依頼(歯切り屋さん)
⑥歯切り後の仕上げ加工
 
となります。
 
 
短納期なのですが、『鍛造・調質・歯切り』の工程が入るので加工や持ち込み・引取りを最短で行います!
 
 
まずは素材を鍛造してもらわないと加工できないのですが、鍛造屋さんが早急に鍛造して頂いたお陰ですぐに取り掛かれました。
 
迅速なご対応ありがとうございます!
 
 
鍛造してもらった素材を旋盤にセット。
小さく見えますが、外径は約600mmあります。
鍛造したS45Cのフランジを調質前の旋盤加工。
 
旋盤で仕上げ代に数ミリ付けて調質前形状にします。 
 
 
調質前加工ができました。
すぐに熱処理屋さんにお願いして調質に出します。 
S45Cの鍛造品を旋盤で調質前加工。
 
通常、調質等の熱処理に出すと戻ってくるまでに日数がかかるのですが、熱処理屋さんが最短で調質を終わらせて頂いたお陰で、かなり早く調質後の加工に取り掛かれました!
 
迅速なご対応ありがとうございます!! 
 
 
調質後の旋盤加工を早急に行います! 
S45Cの調質後の歯切り前加工
 
調質後は『歯切り前加工』の状態にするので、内径以外は全部図面寸法に仕上げていきます。
 
歯切り前加工が完了したら歯切り屋さんにすぐに持ち込みます(写真撮り忘れ^^;)
 
ちなみにモジュールは8になります。
 
 
歯切り屋さんの方もすぐに歯切りをして頂き、かなり早く引き取ることが出来ました!
 
迅速なご対応ありがとうございます!
 
歯切りから戻ってきたら、急いで最終加工の『内径仕上げ』を行います。
 
 
 
『何で歯切り前に先に仕上げておかないの?二度手間じゃん?』
 
となる方もいると思いますが、この歯車には内径に百分台の公差が入っている(しかも焼きバメ!)ので、少しでも変形してしまうと公差外れ=アウトになってしまいます。
 
更に『焼きバメ品』となると効き代の問題が出るので、より丁寧な加工が求められます。
 
なので、ひと手間かかりますが、内径の公差部分は最後の最後に慎重に仕上げています(^^)
 
 
歯切り後の最終穴径仕上げ加工。 
歯切り後の焼きバメ用内径仕上げ加工
 
 
内径が仕上がり、全加工完了しました! 
モジュール8の大歯車完成!
 
今回、短納期での歯車製作でしたが、鍛造屋さん、熱処理屋さん、歯切り屋さんの迅速なご協力のお陰で無事に納期内で納めることができたので大変ありがたかったです(^^)