「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2020/12/7

大型ブラケット製作(前加工~溶接~特殊加工)

遂にキターーーーーー!!!
 
 
自作アンギュラーカッターの出番がやって来ました!!!(^o^)/
 
※製作の詳細はコチラから
 
 
 
 
 
と、その前に、そのカッターで加工される架台本体を製作しました(^^) 
 
 
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お客様からのご依頼で、
 
『大型の圧延設備で使われるブラケットの製作依頼』
 
を頂いたのですが、台数が多数あり、一台作るだけでもかなりの時間が掛かる為に長期間に渡っての製作となりましたが、自作で工具を作れたのもあり何とか納期に間に合いました(^^;)
 
一台の内ほぼ全てのパーツが全面加工で、溶接の為の開先もガッツリで、溶接前加工するだけでも削り応えがありました。
 
大まかな製作の順番としては、
 
・溶接前加工
・溶接
・仕上加工
 
となります。
 
 
各パーツの溶接前加工を終えて仮付け中の写真。 
大型ブラケットを仮付け溶接。
 
 
直線距離は約800の長さがあります。 
半自動溶接機での連続溶接。
 
 
隅肉部もガッツリ溶接。
ソリッドワイヤーを使い半自動溶接機で隅肉溶接。
 
 
開先部もガッツリ溶接。 
半自動溶接機で大きな開先もどんどん溶接。
 
溶接を専門にされてる方にとってはごく普通の量かもしれませんが、今回の分で溶接ワイヤー50キロ分溶接し、普段の溶接量が一回で数キロ程の弊社にとっては盛り応え十分の製缶物になりました(^^)
 
 
そして・・・
 
 
溶接後の機械加工で、斜め45度の溝加工をする箇所があり、そこで自作アンギュラーカッターが遂に初陣を果たしました(^^)/
 
 
ぶっつけ本番の状況の中、ドキドキしながら削ってみると。。。
自作アンギュラーカッターが溝加工をし、順調に加工が進みました。
 
おおぉぉぉ!!!カタチになっとる!! 
 
『切れるやか?刃は持つやか?抵抗はどう?』
 
と皆でそわそわしながらカッターを見守ってましたが、途中若干の手入れはしたものの、無事に最後まで立派なアンギュラーカッターとして戦ってくれました(^^)
 
※ちなみに、この溝をゼロから一発でいきなりアンギュラーカッター仕上だとさすがに加工代があり過ぎるので、先に荒加工を入れておいての仕上アンギュラーカッターになります。
 
今回のブラケット製作最大の難関である『45度の溝加工』を自作アンギュラーカッターで無事に乗り越えられました!
 
 
段差30mmで45度の溝加工がバッチリできました(^^)/
自作アンギュラーカッターで45度の溝加工がキレイに入りました!
 
今回の機械加工は特殊な加工が多く、その中の一つに写真のようなバイトを用意しないと加工できない部分もあったのですが、このバイトがまた重い重い(^^;)
 
元々が長いカッターバーにジョイントを製作して取り付け、更に長い状態にしたバイトの重量は17.5kg!!
 
仮にもう少しバイトがヘビーだったら弊社のマシニングではチャッキング重量オーバーでクランプできませんでした。
 
 
カッター径はφ125mmで300mmの長さ。ごついです(^^;)
マシニングで超ロングアーバーを用意。
 
 
段差が300mm弱の深い表面を加工。 
マシニングでのロングフェイスミルカッター加工。
 
そして機械加工も無事に終わり、納期内に何とか収まりました(^^)
 
 
無事に完成したブラケット。溶接もいい感じです。 
全行程完了し、納品待ちのブラケット。
 
 
溝加工も無事完了しました! 
難易度の高い45度溝加工でしたが、無事に加工できました。
 
今回のブラケット製作には溶接・機械加工共に様々な難題があり、その都度皆でアイデアを出し合いながら上手く乗り切ることができホッとしました(^^)
 
『カタチにする』ことも牟田鉄工は得意としています!