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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2020/11/9

排水タンクカバー製作:現場確認&スケッチ&フタ製作

『排水タンクに設置しているフタが傷んでいるので見てもらいたい』
 
との連絡をお客様から頂いたので、早速確認のため現場へ。
 
 
現場で地下タンクのフタを取り外し、ひっくり返して確認してみると、、、、なるほど。
 
腐食してサビサビのボロボロの状態になってました(^^;)
 
 
フタA。約700角あります。
排水タンク内の汚水から発生するガスによって腐食したフタ。
 
 
フタB。3個で1セット。
1個が幅400x長さ1200あり、組むと1200角になります。
汚水からの発生ガスによってボロボロに腐食したフタ。 
 
長いこと設置されていたのか、かなりボロボロな状態だったので早急に対処することになりました。
 
早速現物をスケッチし、スケッチを済ませたらフタを元に戻します。
 
ここからスケッチ図を基にフタを製作して行くのですが、通常だと現物通りに複製する事が多いです。
 
しかし、今回はお客様の方から、
 
『しっかり強度を持たせて欲しい
 
と念を押されていたので、フタに掛かる荷重や使用状況を聞き、仕様部材(特に断面二次モーメントが重要)から強度計算をしたところ、 現物通りに作ってしまうと状況によっては想定以上にフタがたわんでしまうと判断。
 
そこで、フタの高さの制約はあるものの、強度計算からのたわみ量が安全圏内になるよう使う部材を選定して材料発注。
 
 
フタA。表面の鉄板は縞鋼板を使用。 
縞鋼板を使って駐車場に設置する地下排水タンク用のフタを製作。
 
 
フタBも表面には縞鋼板を使用。
取手用の穴等を先にあけておきます。 
車が地下排水タンクのフタの上を通る為、強度保持が大前提となります。
 
縞鋼板以外の選定した補強用の材料を切断し、溶接前の機械加工を実施。
 
機械加工後、それぞれを溶接。
 
 
安全なたわみ量になるよう材料を選定し、溶接。 
めっき前加工が完了し、溶融亜鉛めっきへ。
 
溶接完了後、サビ防止に『溶融亜鉛めっき』を実施するので、めっき屋さんに持ち込み、後日引き取り。
 
 
溶融亜鉛めっき後。
キレイにまんべんなく亜鉛めっきが行き渡っています(^^) 
溶融亜鉛めっきが完了し、防錆効果が高まりました!
 
めっきから帰って来ると取手等を取り付け、完成!の流れでOKやね!
 
・・・となる予定でしたが、ここで、
 
『もう一つ安全装置(補強部品)を付けとこうや!』
 
となったので、急遽フタBに補強部品を溶接。
 
この補強部品には溶融亜鉛めっきが乗ってないけど大丈夫かな??となる所ですが、大丈夫です!!(^^)
 
現場の強い味方、『ローバル』がこの問題を解決してくれます!!(^^)
 
 
ローバルの『常温亜鉛めっき』缶。 
常温で使えるコスパ抜群のローバルの溶融亜鉛めっき!
 
通常、サビ止めで簡単なのはペンキ塗装の様な一般サビ止めですが、このローバルの『常温亜鉛めっき』タイプのさび止め効果はかなり強力で、
 
一般サビ止め:☆
ローバル:☆☆☆☆☆
溶融亜鉛めっき:☆☆☆☆☆
 
となり、何と溶融亜鉛めっきと同等の防錆性能が認められているのです!⇒参考はコチラ! 
 
しかも、これがホームセンターにも置いているのを先日発見し、気軽にできるサビ止めとしては最強の部類に入るのではないかと思ってます(^^)
 
そのローバル『常温亜鉛めっき』を補強部品に数回重ね塗りをして完成となります!
 
 
下に付けた追加補強プレートに『常温亜鉛めっき』を複数回塗布。 
追加で付けた補強プレートにローバルの常温亜鉛めっきを塗布。
 
ちなみに、鉄の地肌に塗布する時は今回の『常温亜鉛めっき』を使ってますが、溶融亜鉛めっきした箇所に補修用のめっきとして塗布する時は、『ローバルシルバー』を使っています。
 
『ローバルシルバー』単独でのさび止め効果は、
 
一般サビ止め:☆
ローバルシルバー:☆☆☆
溶融亜鉛めっき:☆☆☆☆☆
 
となり、先程の分と比べると若干落ちますが、亜鉛めっき面に対して上塗り補修をするので問題はありません(^^)
 
その為、名称も『亜鉛めっき面用塗料』となっています。
 
 
弊社は機械加工をメインにしていますが、半世紀に渡ってお客様の多種多様なご要望にお応えしてきた経験を活かし、機械加工のみでは無く、幅広いニーズに対応できる体制で日々邁進しています!
 
 
話が逸れましたが、この他にもフタB用の枠をステンレスで新規に製作しました。
 
これで部材が揃ったので、後日現場での取り付けを行います(^^)/