「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2021/2/17

変形物加工(バイス4台、角度バイス3台使用)

少し変わった形のガイドの製作依頼を頂いたので加工しました。
 
 
大型工場で使われている設備の一部になるみたいです。
 
素材を材料屋さんにガス切りしてもらい、その後機械加工を実施。
 
 
素材。小さく見えますが、約130kgあるので重いです(^^;) 
寸法切りで材料屋さんに切ってもらった素材。
 
機械加工のほとんどをマシニングで削って行きます。
 
素材の長さは1500mm弱ありますが、マシニングのテーブル長さが2200mmあるので余裕を持って段取りする事ができるため助かります。
 
 
マシニングに油圧バイスを4台乗せて加工しています。 
マシニングのテーブルが2200mmあるので、油圧バイスを4台乗せても余裕があります。
 
この品物を加工する時のポイントは『削る順番』です。
 
加工順序を適当にしてしまうと後でとてつもなく苦労する事になるので、削る前に紙上で最初から最後までの工程を完成させてから実際の加工に取り掛かります。
 
変形物の様ないびつな加工になるほど削る順番が大事になって来るので、それを考えるのも面白い作業の一つになります(^^)/
 
 
予め考えた加工手順通りに加工していきます。 
工具を多数使うのでマシニングが得意とする加工分野になります。
 
テーパー部は油圧の角度バイスを3台乗せて対応します(^^)/
 
5軸加工機のようにヘッドを倒して平面加工できれば角度バイスは必要無いのでしょうが、弊社にはその様な機械は無いのでローテクで対応します!
 
どのようにして加工したとしても、最終的には、
 
早く(=安く)、正確に』、図面通りの品物が出来れば良し!!
 
なので、ローテクですがこう言ったアイテムを使えばその条件に十分対応できるので、とても大切な道具になります。
 
 
変形加工の必須アイテム『角度バイス(油圧)』でテーパー部を加工。 
角度バイスを使ったテーパー加工。この角度バイス、使い勝手はかなり良いです。
 
 
変形ガイドが完成しました!
だいぶ軽くはなりましたが、それでも手で持つのはとても無理です(^^;) 
全加工完了。削り甲斐のある品物でした!
 
 
断面が面白いカタチをしています(^^) 
寸法を大間違いしないよう、加工前に断面形状を素材に描いておくのもとても大切な作業になります。
 
削る順番を考えるのもそうですが、『ココはどうやって加工しようかな?』、『工具は何を使おうかな?』を考えるのも筆者にとっては面白い作業になります(^^)
 
今回も無事にカタチになって納める事ができたので良かったです!