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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2020/10/29

半割れメタル製作!大至急!!

大至急での『砲金の半割れメタル』製作をお客様から頂いたので加工しました。
 
材質はLBC(鉛青銅鋳物)です。
 
 
半割れメタル:すべり軸受の一つで、上下二分割で使用する軸受。
 
前回と同様の手順(①前加工 ⇒ ②はんだ付け ⇒ ③仕上)で行います!
 
 
ポイントは、やはり『はんだ付け』です(^^)/
 
 
まずは旋盤で分割前の荒加工を行い、アマダ製のコンターマシン(VA-500)で切断。
 
 
旋盤加工後に切断。コンターマシンは便利が良いです(^^)
半割れメタルになるLBC(鉛青銅鋳物)を旋盤加工後、コンターマシンで切断。
 
切断後、フライスで
 
・合わせ面のツラ
・油溝(両サイド、底面)
 
を加工します。
 
 
フライス盤で油溝加工。 
半割れメタルを旋盤とフライス盤ではんだ付け前加工実施。
 
前加工が完了したらいよいよ『はんだ付け』です(^^)/
 
今回も前回と同じはんだ棒とフラックスを使います。
 
 
はんだ付け前の状態。 
LBC(鉛青銅鋳物)のはんだ付け前の状態。
 
 
白光(株)さんのはんだ棒とフラックスで挑みます! 
半割れメタルで加工用接着に使うはんだ棒とフラックス。
 
前回と同じ方法ですれば必ず上手く行く!と自信を持って挑みました(^^)
 
 
 
 
んがっ!!!
 
 
前回と違う所が一つありました(^^;)
 
それが『大きさ』です。
 
前回よりもかなりサイズアップしていて、接触面積も大きなっていました。
 
つまり、はんだ棒の量も多くする必要があったのですが、最初は前回と同じ感覚で行った為にはんだの量が足らず、急いではんだを足し直しました(^^;)
 
また、砲金自体も重たく、加工中にはんだが取れる=大惨事になるので、確実な接着が絶対条件になります。
 
少し手間取りましたが、確実にガッチリはんだを付ける事ができました(^^)
 
 
はんだ付け完了!!確実にはんだが付きました! 
半割れメタル(材質:LBC)のはんだ付け完了。
 
はんだ付け後、
 
・旋盤で仕上げ加工
・半分に分割
・分割後のフライス加工
・油溝周りR手入れ
 
を行います。
 
 
旋盤仕上げ後。
はんだは文句無しで薄く確実に付いていました(^^) 
半割れメタルをはんだ付けして旋盤仕上げた状態。
 
 
最終加工完了後。
油溝周りの手入れも終え完成しました。 
半割れメタルを再び半割れ後に穴加工や油穴手入れを実施。
 
 
タップ穴に立て込む小さいピンを旋盤で加工。 
旋盤で加工した砲金の小さいネジピン。
 
 
ピンを組み込み完成です!(^^)/ 
無事に完成したLBC(鉛青銅鋳物)の半割れメタル。
 
特急品での加工でしたが、前回のはんだ付けの経験が活かされ、トラブル無く予定よりも早く納めることができたので良かったです(^^)