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牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2020/7/21

ポンプ修理②マニホールド編

牟田鉄工にあるコンターマシン(VM-1000)で、切断時に切削油を掛けるポンプを修理したので、いざ起動してみよう!!
 
ということで、早速鋸の刃を回してみました。
 
予定では鋸の刃の回転と同時にポンプが吸い上げて各出口(上部ガイド、下部ガイド、切粉除去用)から出てくるはずです。
 
すると・・・
 
 
手入れしたポンプ。バッチリ蘇りました!
コンターマシンVM-1000のポンプをオーバーホール。
 
 
『うわぁぁー!!!!』
 
 
その場で思わず声が出ました(笑)
 
切削油が鋸刃にビックリするくらい激しく、大量にかかっていました!
 
大成功!!と思いました。。一瞬(^^;)
 
でも、
 
 
『あれ?何かおかしくない?』
 
 
 
そうなんです。出てないんです。下部ガイドの所しか(笑)
 
 
3ヶ所ある出口(上部ガイド、下部ガイド、切粉除去用)の内1ヶ所からしか出てないから切削油が集中し、半端ない勢いで出たのです。
 
流量調整コックもありましたが機能していません(^^;)
 
ドン詰まり。。
 
このコンターを中古で購入した時は、コンター本来のポンプは使って無く、後付けの小さいポンプを使ってそれなりに切削油を掛けていただけなので、元々あったポンプ用のマニホールドや配管は長年の不使用から錆やらゴミやらがドン詰まりしていたのです。
 
 
上部ガイド。
コンターマシンの鋸刃上部振れ止めガイド。
 
 
下部ガイド。
最初はここしか切削油が出ていませんでした。
コンターマシンの鋸刃下部振れ止めガイド。
 
取りあえずはポンプがきちんと機能していることが分かったので良かったです(^^)
 
しかし、これでは折角復活したポンプが活かされないので徹底的に治します!! 
 
 
まずはポンプから最初に行きつく先のマニホールド。
 
 
写真中央のマニホールドが元々で、下に出る3本のホースの内、緑は後付け=緑ホース~コック~オレンジの配管は後付けとなるので外します!
配管用のマニホールド。
 
 
マニホールドを外し、緑のホース関係も取り外しているところ。 
コンターマシンVM-1000で後付けの配管を取り外し。
 
 
取り外したマニホールドを分解して各パーツを手入れ後。
しかし、ここでも全部がドン詰まり&それによる固着で分解するのにかなり苦労しました。 
マニホールドをオーバーホール。
 
リリーフ弁も固着の為ガチガチで全く機能していてなく、分解して初めてリリーフ弁があったんだ!と気付くレベルでした(^^;)
 
これだけドン詰まり&ガチガチに固まっていたらポンプから分岐されるはずがありません(^^;)
 
切削油が出らん訳だ。。
 
 
マニホールドの入力側と出口側。
後付け配管用の穴は必要ないのでプラグを差し込み塞ぎます。 
マニホールドの分岐を確認。
 
マニホールドの構造を理解し、きちんと機能するように調整した後、コンター本体に組み戻します。
 
 
コンター本体にマニホールドを組み戻し。
必要ない配管を外したのでスッキリしました。
でも機能は新品時にバッチリ戻りました(^^)v 
コンターマシンにオーバーホールしたマニホールドを取り付け。
 
 
次に分岐後の配管が詰まってないかを全部確認し、悪いところはバラシて手入れします。
 
すると、上部はOKでしたが、切粉除去用がこれまたかなり詰まっていたので掃除してきちんと通るように手入れしました。
 
手入れが完了後、全てを組み終え、調整し、改めてコンターを起動させると・・・
 
 
『良いねぇ!!!』
 
 
完璧にポンプと配管が機能しています(^^) 
 
 
各出口からバッチリ切削油が出ていて、流量調整・リリーフ・ポンプ圧力、全部OK!となりオーバーホール完了しました(^^)