2020/9/1
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シャーリング修理㉒近接センサーとドグ |
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シャーリングで物を切断する時は、 ①:モーターを回転 ②:モーターの回転がVベルトでフライホイールに伝わりフライホイールが回転 ③:クラッチを繋げる ④:クラッチが繋がるとエキセン軸が回転し、上刃が下に降りて物を切断して再び上昇 ⑤:上刃が一番高い位置まで上昇後にクラッチが切れて上刃はストップ ※フライホイールはモーターを止めるまでずっと回り続ける ⑥:③~⑤を繰り返し の流れになるのですが、 ③の『クラッチを繋げる』方法は、単独でのフットスイッチや押しボタンスイッチ、また周辺機器とのタイミングの中での接続方法を取ります。 今日はその中の『⑤:クラッチを切る方法』についてで、ここでは近接センサーを使います。 今回はキーエンス製の近接センサーを使ってクラッチを切ります。 近接センサーはブラケット等に固定し、物体を感知したら電気信号が流れてスイッチを入・切する役目をするもので、その為にも『物体』が必要になります。 『物体』は「ドグ」と呼ばれ、色々な形状がありますが、今回は前回(2018年にシャーリングを修理した際に作ったドグ)と似た感じの形状で行こうと思います。 旋盤で素材を加工し、コンターマシンで半分に切断後、フライス加工。 ドグを半割れ構造にすることで、軸に対して 「いつでも・どの位置でも・どの角度にも」 取付けが可能となるので使い勝手が良いです。 軸に対してキャップスクリューでギュッ!!とサンドイッチして固定します。 ※万が一キャップスクリューが緩んでしまうと大変な事になるので、とにかくしっかりギュッ!!!と固定します! 半割れリングで、飛び出している部分を溶接で付けていますが、そこに近接センサーが反応するのでその部分の形状は丁寧に加工しました。 正確にはその飛び出している部分のことを「ドグ」と呼ぶのだと思います(^^) ドグ(ドグとドグを固定する半割れリング)完成! 次はドグとの位置関係を確認して近接センサー用のブラケットを作り、シャーリング本体側に取付。 後はブラケットに近接センサーを取り付けて高さ等の調整をすれば、センサーがドグに上手く反応してクラッチが切れ、上刃がストップしてくれる!・・・はずです(^^;) 近接センサー用のブラケットと軸に取り付けたドグ。 シャーリングが製造ラインの中で活躍するために、一つ一つの装置が段々装着されています(^^)/ |
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