2020/7/7
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シャーリング修理⑭押え板のバネ受け部修正 |
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シャーリングで切断時に品物を押えて品物が動かない役目をする押え板。 包丁で野菜を切る時に添える『手』みたいなものです(^^) その押え板は、切断刃の上下の動きと連動していて、連動する役割をバネとバネ受け、それとガイド棒が担っています。 しかし現物を確認してみると、バネはバラバラに切れ(シャーリング修理②分解)、バネ受けやガイド棒もかなり傷んでいたので、バネとガイド棒は新作、バネ受けは修正加工することにしました。 バネ受け(修正前) バネが当たる部分が傷んでいるので修正します。 バイスにセットし下穴を利用して芯出し&加工。 綺麗にツラが付きました! 穴径も一回り大きく削ってバネガイド棒もサイズアップします。 バネの両端に座金を入れるのでこれで安定してバネを受けれます。 今回のシャーリングの修理では分解の際に『???』となる個所が多く、バネに関しても、 『何でここまでバネが切れまくっとんやか???』 となっている部分でした(^^;) 『悪いのはバネ受けかな?』 と思って修正加工や調整確認を進めていくと、 あ~。なるほど。 色んな部分が接触してました(^^;) バネが傷む筈です。。。 修正加工したバネ受けにガイド棒を通して4ヶ所の取付ボルト位置を確認。 すると・・・ バネガイド棒と取付ボルト位置を確認します。 穴が合いません(^^;) 上から眼で睨んで余裕は少し見てますが、それでも写真のように白い部分をかなり削り取らないとバネガイド棒と4ヶ所の取付ボルトが合わず、取りつかないのです。 白い部分を取らないと取付ボルトが入りません(^^;) 一枚ずつ確認したところ、方向に違いはあるもののバネ受け板全てズレていました(^^;) 現物は無理してバネ受けを取り付けていたと思われます。 当然、ガイド棒も芯が合わないので使用中は常に変な方向に力が掛かって酷く傷むはずです。 シャーリングをバラシた際、ガイド棒がガチャガチャに傷んでいたのはこの為だと思われます。 全てのバネ受け板で取付ボルトとガイド棒の位置が合ってませんでした(^^;) 目視で位置を決め、フライスで修正加工を行います。 ボルト中心位置を眼で睨み、エンドミルで加工。 取付ボルト4ヶ所を修正加工。 これでスムーズにバネ受け板が取りつくはずです! 押え板のストッパー部も傷んでいたので、肉盛りして平面になるよう修正します。 ストッパーに当たるボルト位置が安定していなかったのが解ります。 このシャーリングは、 色々な所でズレや接触が発生⇒それがどんどん重なる⇒その状態で組む⇒シャーリングの動きが非常に悪い⇒パーツが酷く傷む の悪循環だったのではないかと推測されます。 修理・改造・オーバーホールでは『きちんと動くようにする』ことが絶対条件なので、しっかり動くように手入れを行います(^^)/ |
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