2020/6/27
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シャーリング修理⑫本体仮組→問題発生! |
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シャーリングを仮組みして各寸法を確認してみます。 キー溝部を修正したエキセン軸にエキセンのボスやコンロッド等を組み込み、側板・下刃受台・上刃受台の順番で組んで行きます。 勾配キー溝を修正した軸とボス。 キー寸法変更に伴いカバーの溝も修正。 いい感じです(^^) 製作した勾配キーもピッタリです! ここでキーを打ち込んでしまうとエキセンが外れなくなって大変なことになるので、かる~く入れておきます(^^;) 勾配キーは勾配面が合っているとガチっ!!と固定されるので、本打ち込みは修理の最終段階で行います。 エキセン軸・側板・ステーボルトまで完了。 これから下刃受台・上刃受台を装着します。 ステーボルトの3本は何故かかなり曲がっていたので歪み取りを実施。 下刃受台を乗せ、側板の修正加工した所に削った分だけの厚みのシムを入れ、下刃受台と側板を締め込んで固定。 それから上刃受台をゆっくり降ろして組むはずでした。 が! 問題が発生しました。 ・・・? ハイリマセン(^^;) 上刃受台が。 両側の側板と上刃受台が競り合って入らないのです。 もしかして、元々かなりシビアな寸法で設計されていたとか? そうなると少しシャーリングが歪んだだけで上刃は無理矢理擦れながら上下することになります。 !!!! それでバラセなかったのか!・・・納得しました。 『シャーリングの修理③分解』で書いた、上刃受台がジャッキで持ち上げないと外せなかったのはこの影響だったのです。 このまま上からスッと入れる予定でしたが・・・。 確認したところ、側板は沿ったり等の変形をしていなかったので、元々クリアランスに余裕が無い設計だったと思われ、その他にもヌスミ部の考えが通常と逆の部分がありました。 滑り面に本来当たるべき面が当たらず、当たってはいけない面が当たっていたのです。 恐らくこのシャーリングは上下スライド面が常に競りながら稼働していたと思われます。 ということで、正常な動きになるように修正加工を行うことにしました(^^)/ |
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