2020/6/14
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シャーリング修理⑨側板に怪しい所が・・・削りましょう!! |
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シャーリングの側板で過去に修正した跡がありました。 下刃受台が当たる部分が薄くなっていたから厚みを足した?かは解りませんが、薄い板のようなものを付け足した痕跡が出てきました。 側板に円弧のような亀裂が見えます。 薄いプレートは平面一帯に溶接で付けられていて、中心下に亀裂がキレイに入ってます。 触ると一帯がペコペコしていて、これではガッチリ組み込むことができません。 このような修正をしている理由は何でしょうか? 間に合わせだったのでしょうか? とにかくこのままではマズイので取り外し&キレイに削り落として、組み込む際に調整できるようシムを入れてガッチリ取り付くようにします。 薄いプレートを溶接して下手にペコペコした状態よりも、薄いプレートをキレイに削った面にピタッと当てた方がしっかり組むことができます。 まずは力技で亀裂から下の部分を剥します。 下のプレートは何とか取れました。顔みたいに見えます(^^;) 何かジブリ作品に出てきそうです(^^;) 次は剥ぎ取れなかった部分をマシニングで削り落とします。 組み込む際に変にならないよう、正確に通りを確認して段取りします。 加工完了。 この部分にプレートをシムとして入れればガッチリ組めます。 修理モノをしていると今回のように、 『この方法で修正した理由は何か?』 という場面に遭遇するので、その度に「構造・工程・時代背景・作業状況・全体像等」から推理し、その修正が行われた理由を探っています。 その理由によっては修理に重要な意味を持つ場合もある為です。 理由が解らなくても最終的にはシンプルに「きちんとした修理が出来れば良い」のですが、色々なことを想像し、推理して解決した時の面白さは修理の醍醐味でもあります(^^) |
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