「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2020/5/12

シャーリング修理③分解(上切断刃、大歯車)

シャーリングの分解その2。
 
上刃の受台(切断刃が取り付く部分)と大歯車を外します。
 
 
上刃受台はエキセン軸にコンロッドで連結されているので、コンロッドとの連結ピンを外して吊り上げればすんなり上に持ち上がって外れるはずでした。
 
 
が!!!
 
 
あれ!?全然動かんゾ(@o@;)??
 
 
 
ピンを外した時に受台が落ちないようにクレーンで吊っていましたが、全然動く気配がありません。
 
どうにもこうにも動かないので、ジャッキ2個で持ち上げることにしました。
 
その位しないと動かないということは・・・・きっと普段からスムーズに動く状態ではなかったと思われます。
 
 
ジャッキを使って持ち上げています(^^;) 
シャーリング修理で上刃受台をジャッキを駆使して分解。
 
どこかが強烈に接触して動きを止めています。
 
その「どこか」。
 
考えられる原因はココしかありません!
 
確認した所、側板と上刃受台の接触面が必要以上に接触していて、メタル部がかなり擦れています!!
 
それも左右の側板両方です。
 
動くはずがありません(^^;)
 
 
メタル部にかなり擦れた跡があり、油穴も完全に詰まってます(^^;)
調整ライナーが当たる端面もかなりガリガリいってます! 
シャーリングで過大に接触している上刃受台と側板。
 
 
どうにか上刃受台を外せました!
状態を丁寧に確認する必要があります。
取り外した上刃受台。
 
過大な接触が発生した原因で主に考えられるのは、
 
・基本的にクリアランスの設定に問題があった
・極端な変形が発生した
・調整が悪かった
 
などですが、これからしっかり見て行きたいと思います。
 
 
自作した簡易の移動門型クレーンが活躍してます(^^) 
自作の簡易門型クレーンで外したシャーリングの上刃受台。
 
 
大歯車はプーリー抜きの他にも治具を使い外しました。  
エキセン軸の端面に付いている大歯車。