2020/3/4
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砲金の半割メタル(すべり軸受)製作①前加工 |
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以前はよく作っていましたが、ベアリングの普及によって最近は作る機会が減った半割メタルを久し振りに製作しました。 半割メタルは、軸受けとなるブッシュが中心で真っ二つになった形状をしていて、上側と下側を1セットにして機械に組み込み軸受けとして使用します。 この半割メタルを作る時の最大のポイントは何と言っても 『はんだ付け』 になります。 筆者は普段から銅と銅や、銅と鉄のろう付け・ガス溶接を行っており、似た感じだとは思いますがはんだは初挑戦となるので、今回、はんだ付けの経験豊富な会長と社長にポイントを教えてもらいました。 まずは旋盤で前加工です。 半分に切った際の削り代を見越して加工します。 旋盤で前加工した状態。 旋盤加工後、ケガいてコンターマシンで切断します。 砲金類は磁石に付かないのでケガく際の固定に苦労します(^^;) コンターで切断中。 ケガキ線をはみ出さないよう丁寧に切ります。 切断したらフライスにて中心位置でツラを付けます。 フライスでツラを削る際は、通りをその都度出す必要があるのと、上側と下側の半割れ同士の寸法を同じにすることで後々の加工が楽になるので丁寧に合わせて行きます。 コンターで切断後。 この後フライス加工になります。 はんだ付けし、旋盤仕上げ加工後に深い油溝を加工してしまうと、外径・内径が変形する可能性がある為、仕上げ寸法の位置で加工量の多い油溝を先に加工しておきます。 油溝を先に加工していきます。 この後はいよいよ『はんだ付け』です(^^)/ フライス加工完了。はんだ付けの準備完了です! |
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