2022/10/30
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軸が折れたプーリーを修理(外径Φ500mm) |
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使用中に軸が折れたプーリーをお客様が持って来られたので修理を行いました! 持ち込まれたプーリー。 右側の軸が根元から折れています。 ちなみにプーリーの外径はΦ500mmです。 ボスの根本から軸が折れています。 『外側のΦ500mmのパイプは再使用したい』との事なので、修理手順としては、 ・鏡板の途中をガスで切り落としてボスの付いた軸を抜き取り。 ・ガス切りした鏡板部を旋盤で修正加工。 ・軸の固定方法を勾配キー式に変更。その軸を新作。 ・鏡板を付けたボスを新作。 ・鏡板を付け、軸を通して勾配キーでガッチリ固定。 ※当然ボスの内径にも勾配キー加工あり。 となります(^^) ガスを使って途中から切り落とした鏡板の穴径を 旋盤で修正加工。 鏡板の内径修正(両方)が終わった写真。 この内径に合わせて鏡板を新しく作ります。 新作した軸。 勾配キーを使用するのでキー溝の長さが長くなります。 各工程を順調に終わらせ、軸を組み込んで最後に勾配キーをガッツリ打ち込み! プーリーの両側から勾配キーを打ち込んだので”絶対に”と言いたくなる位に軸は外れません(^^) 万が一この状態で『軸を一旦外して欲しい』と言われても『無理です』と即答できるレベルです。そのくらい勾配キーは固定するのに抜群の効果を発揮します。 無事にプーリーの修理が完了しました(^^)/ ボス側に勾配キーのキー溝加工。 そこに勾配キーを打ち込み軸をしっかり固定! それも両サイドで。 勾配キーも入り過ぎず・出過ぎずの丁度良い位置で止まってくれました(^^) 勾配キーを使って軸を固定をする方法は加工がひと手間かかり(勾配キー用の加工をする必要がある)ますが、ガッチリ固定できるので今でも使われている事が多く、スポット的ではありますが修理依頼を頂いています。 これからも様々な修理依頼に精一杯対応して参ります(^^)/ |
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