「今よりもっと」をカタチに。
牟田鉄工有限会社
 
 
 
 
 
 
2022/9/16

ギザギザの特殊な座金製作(シェーパーでの加工)

ザ! 汎用機械!
 
『シェーパー』を使った特殊な溝加工をお客様からご注文頂いたので加工しました(^^)/
 
 
シェーパー:『形削り盤』と言われ、イメージ的には大工さんがカンナで木材の表面を削るようなイメージで、刃物(バイト)が前後に動いて金属の表面を削ったり溝を入れたりします。
(※刃物の動き自体は前後ですが、加工は前進時のみになります。)
 
 
『今の時代にシェーパー!???』
 
と思われる位に昔からある汎用工作機械で、同じ表面加工をするフライス盤と比べると単純な動きしかできない上に効率も悪くて残念ながら全国的にも姿をどんどん消していると筆者は感じています。
 
必然的に牟田鉄工の中でも稼働率はかなり低い機械になります。
 
 
が!!
 
 
特殊な溝入れ加工や斜め加工では他の機械を圧倒する加工効率を誇るのでその様な加工時にとても重宝しています(^^)
 
 
牟田鉄工にある『シェーパー(形削り盤)』
メンテナンスもしっかりしているのでバリバリ動きます!
汎用工作機械の形削り盤(シェーパー)は現在でも現役バリバリです!
 
 
今回加工した物がコチラ☟ 
プレート表面にシェーパーを使って小さな溝加工を実施。
 
パッと見、写真を見ても、
 
『???ん??』
 
となると思いますが、実は表面に小さな溝が等間隔で入っています。
 
 
シェーパーで等間隔に溝入れ。 
オールド汎用工作機械のシェーパーを駆使して均等に小さな溝加工を実施。
 
使うバイトは1本でグラインダーを使って狙った形状に手で砥いで指定の溝形状にしています。
 
このような溝加工をシェーパーは大得意としています(^^)/
 
 
下の動画は過去の映像(約10年前)になりますが、シェーパーを使って今回とは別の物を加工している動画です。
 
加工者は今は亡き牟田憲一氏(牟田鉄工の創業者)。
 
この時の年齢は87歳!!
 
87歳にして現役バリバリの頃の映像になります(^^)
※画質が悪くてスミマセン(^^;) 
 
 
87歳の職人が使いこなすシェーパー 
 
 
牟田鉄工では職人全員がシェーパーを含め様々な汎用機械を使っていて、一つ一つ確実に技能伝承しながらものづくりに努めています(^^)/